うつ夫婦のつれづれ日記

うつ病患者同士が結婚すると、どうなるか。日々の様子や夫婦喧嘩、生活の工夫などを綴っていきます。

道は切り拓くもの

今日、ある講座を

受けて来ました。


自治体が主催する講座で、

近所の公的な施設で行われたものです。


それは私にとって

元々好きだったテーマで


久々に

アカデミックな雰囲気を味わえて

知的好奇心が満たされる講座でした。



その施設には

図書室も併設されていて。


様々な本を眺めるのが

とても楽しかったです。


様々な講座やコンサート、

イベント、ボランティアなどに関する

チラシやパンフレットが

壁いっぱいに展示されていて、


「これ行ってみたい!

あっ、これも!」


と、心が弾みました。


数枚のチラシをいただいて

スケジュールが合えば

参加してみようと思いました。



自然と顔がほころんで、

心がホッカホカに温まり、

外の寒さを感じませんでした。



そういえば私は昔から、

図書館や書店、美術館、

クラシックの演奏会などに

訪れるのが好きでした。



独身時代の休日はいつも、

そういう場所で過ごしていました。


仕事の慌ただしさや喧騒から

ほんのいっとき離れられる、

非日常の文化的空間。


そこで美しい芸術に触れたり

未知の本に出会ったりすることで

心が浄化されていた気がします。



それが、いつの間にか

できなくなっていました。


仕事がどんどん忙しくなって

家庭との両立に四苦八苦し、


うつが悪化した上に

大病まで患ってしまい


入院や手術、自宅療養に

専念せざるを得ない日が続きました。


極め付けはコロナの流行で、

外出自体を控えるようになりました。


基礎疾患ありまくりの私にとって

コロナに感染することは

命とりになりかねないと

恐れていたからです。


(結局、昨年秋に罹患してしまいましたが、

今のところ身体は大丈夫です。)


人混みを極端に避けていた私にとって、

今日の講座に参加することは

なかなか勇気のいることでした。


でも、参加して良かったです。


こういう文化的な空間や時間に

私はとても飢えていたのだと

気付きました。



帰り道、歩きながら

ふと、高村光太郎の「道程」が

頭に浮かびました。



「僕の前に道はない

僕の後ろに道は出来る」


という、有名な詩です。


高校の国語の教科書で

読んだ記憶があります。



復職が絶望的になった今、

新たな仕事に向かう準備に

私は取りかかっています。



夫との関係もそう。


今の選択が正しいかどうか

わからないし、


これから先どうなるのかも

全く予測できません。


いつか今の選択を

後悔する時が来るかもしれません。


だけど、今の私にとって

一番納得のいく選択なので


結果的にうまくいかなかったとしても

自分が選んだことだから仕方ないと

割り切るしかありません。



試行錯誤の毎日。


先が見えない不安に

押しつぶされそうになりながらも、


自分が本当にやりたかったことを

仕事にするために


不安をできるだけ見ないようにして


今できることからコツコツと

具体的な行動を始めています。



100%を目指さず、

60%でいいから

まず動いてみようと

自分を鼓舞しながら

歩みを進めています。



不思議なことに、

小さな一歩を踏み出してみると、


自分を取り巻く環境も

少しずつ動き出しているのを感じます。



自転車のペダルを漕ぎ出したら

車輪がどんどん回転し続けて


ペダルから足を離しても

勝手に前へ進んでいくような、


そんな変化を

肌で感じる今日この頃です。



亡き母は私に

こう言っていました。



「人生は自分で切り拓くものだ。」と。



高村光太郎の詩に重ねると、


「私の前に道はない。

道は自分で切り拓くものだ。」と、


そんなことを思いながら

家路についた夜でした。



あなたのクリックが励みになります^ ^

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 家族ブログ 仲良し夫婦へ
にほんブログ村

にほんブログ村 家族ブログへ
にほんブログ村