たま子がうつ病になって困ったこと。
３つ目は、
<お風呂に入れないこと> です。
いやー、これについて人様にお話しするのは
恥ずかしいのですが、
同じような悩みを持つうつ病患者さんに
「私だけじゃないんだ！」と
ホッとしてもらえたら嬉しいので、
正直に書きます。
私の場合、うつ病になってから
なかなかお風呂に入れなくなりました。
「お風呂に入る」とは、
浴槽にお湯をためて浸かることだけでなく、
シャワーを浴びることも含みます。
つまり、「身体を清潔に保つために浴室で洗う」
行為全般を指します。
今の時代は毎日シャワーを浴びる人が
多いと思いますが、
たま子は実は……
「週１回がやっとです！」
……あぁ、恥ずかしい。
これを読んでいる方はきっと
ドン引きされていることでしょう……。
うつが酷い時は、10日くらい
入れないこともあります。
自分が日に日に臭くなって
髪もベタついて来るのもわかるし、
頭皮も痒くなってくるので
本音では早くシャワーを浴びたいんですよ。
身体中キレイに洗ってスッキリしたい。
でも気力がなくて動けないんです。
息をするのも億劫な状態。
頭の中では、
「今日こそお風呂に
入らなきゃ！」って、
ずーっと自分に言い聞かせてるのに。
行動に移せない自分が嫌になります。
シャワーを浴びるのって、
実は結構体力や気力を使いますよね。
シャンプーしながらめまいでクラクラしたり、
上がった後も、全身を拭いたり着替えたり、
ドライヤーで髪を乾かしたり
やらなきゃいけないことが沢山あって、
シャワーの後はぐったり疲れます。
そういうあれやこれやを
シャワーする前から想像して、それだけで
「疲れた……。無理……。」って
なっちゃうんですよね。
うつ病の症状なのか、私の性格なのか
わかりませんが、
いつも行動を起こす前に
先の先まであれこれと想像してしまって、
まだ何もしないうちから疲れてしまったり、
人間関係が怖くなったりして、
動けなくなったり、眠れなくなったりします。
あと、
何日もお風呂に入れない状態が続くと、
「こんな不潔でくさい自分を
人に見られたくない！」
と感じて、
ますます外出できなくなります。
引きこもりの完成……。
診察日などで
どうしても出かけないといけない日は、
前の晩か当日の朝に、
無理くり気力を振り絞って
シャワーを浴びます。
ある時、
私の身体の具合がものすごく悪くて、
夫が救急車を呼ぼうとしてくれたんですが、
何日もお風呂に入れていない自分を
救急隊や病院の方に見られるのが恥ずかしくて
「待って！呼ばないで！」
と止めてしまったことがありました。
結局その時は、不調を我慢して寝ました。
翌朝、
なんとかシャワーを浴びてから
近くのクリニックへ行くと。
検査結果を見たお医者さんに、
「すぐに大きな病院に入院しないと！
紹介状を書くから、このまま行って！」
と言われました。
そして、大きな病院にそのまま入院して、
すぐに手術となり。
あと少し遅かったら、命が危なかったと
病棟の看護師さんにも言われました。
普段から身体のあちこちが具合悪いので
我慢することに慣れてしまって、
大病にも気付けないのは怖いと思ったし、
人間、生きるか死ぬかの事態になった時でも
「恥ずかしい」という気持ちが
勝ってしまうものなんだな〜と実感しました。
みなさんは、具合の悪い時は我慢しないで
早めに病院へ行ってくださいね！
ちなみに、夫は
うつ病でもほぼ毎日シャワーしますし、
時には湯船にゆっくり浸かっているようです。
でも、私に対して「くさい！」とは言いません。
普通にハグもしてくれるし。
（たぶん「くさい」とは思ってるだろうけど、
あえて何も言わずにいてくれる感じ。）
時々、私が自分から
「今日こそ
シャワーしなくちゃ。」
と言うと、
「うん、しておいで。」
と返すくらい。
入ろうと頑張って
やっぱり入れなかった日に
私が落ち込んでいると、
「まぁ、明日でいいじゃん。
もう寝よう。」
と、優しく声をかけてくれます。
そこら辺は、
やはりうつ病患者同士なので
理解があるというか。
調子が悪くて出来ないことがあっても
お互い責めないように
暗黙の了解が出来ているので、
気持ち的には楽かも知れませんね。
夫がもし「健常者」だったら、
「なんでこれくらい
できないの⁉︎」って
責められてたかもしれないな……。
それ以前に、きっと私と結婚することも
なかったでしょうけど……。
うつ病患者同士で結婚すると、
いろいろと大変な面もありますが、
うつ病に対する偏見もほぼないので
分かり合えて楽な面もあるんですよね。
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