特に炊き立てのご飯は。
久しぶりに、納豆ご飯を食べた。
私の好きな、ひきわり納豆。
今までは夫が納豆嫌いだから
何となく私もあまり食べなかった。
1人ぶんの食事作りは
節約がとても簡単。
家にある材料で、
意外とおいしいものを作れる。
メニューも、自分の好みだけ
考えればいい。
２人でいた時は、
食事作りが苦痛だった。
夫は収入がほとんどないのに、
贅沢なものを食べたがる。
あれ食べたい、これ食べたいと
簡単に口にする。
お菓子も大好きで
一緒に買い物に行くと
必ず２つ３つはカゴに入れてくる。
その時安い食材を買って
クックパッドでレシピを探して
夫が飽きないように
和風、洋風、夫の母国風と、
毎食ちがう味付けにして。
栄養バランスや
減塩・低カロリーなどを工夫して。
そこまで気を遣って作っても、
夫はその時自分が食べたいものと違ったら
不満そうな顔をする。
「カレーはもう飽きた」
「鶏肉は好きじゃない。牛肉が食べたい」
「松屋に行きたい」
「串揚げが食べたい」
と、平気で言う。
じゃあ、あなたが作ってよと言っても
具体的な料理名まで指定しないと
夫は何を作れば良いかわからないと言う。
クックパッドで検索しなよ、
あなたの国のレシピでもいいよ、
自分で考えてよ。
献立を考えるのは、大変なんだよ。
そう言っても、なかなか動かない。
しぶしぶ作ってくれても
卵焼きなどのシンプルなメニューか、
自分が食べたい肉炒めなどが多く、
塩分や脂質、カロリーがすごくて
私は少ししか食べられないときもあり。
大切な家族というならば
私の病気に合った食事内容を
研究してほしかったな。
退院後しばらくは、診察のたびに
管理栄養士さんの栄養指導を
一緒に受けていたんだけどな。
うつだから物事を選んだり
決めたりするのは難しいことはわかる。
私もそうだから。
でも、朝昼晩と、
誰かが考えて作らないと
私達は食事ができない。
買い物も、夫に頼むと
唐揚げだのお菓子だのと、
余計なものまで沢山買って来てしまい、
お金の面でも、健康の面でも私は困っていた。
私を喜ばせようと買って来たものを
嬉しそうに食べないと、
夫が落ち込むから。
栄養や節約について
こんこんと説いて聞かせると、
不機嫌になって黙り込む夫。
キレるとすぐ、物を壊す。
私の目の前で。
それは威嚇であり、
精神的DVだからやめてと言っても、
衝動を抑えられない夫。
今、別々に暮らしていて、
確かに寂しくはあるのだけど。
とても穏やかな日々を
過ごせている。
夫の監視や束縛、暴力に怯えることもなく
ゆっくり深呼吸ができている。
思い返してみると、
夫といた時、私はいつも緊張していた。
無意識に夫の機嫌を伺っていた。
私の好きなことを、
自由にできなかった。
生活費のほぼ全てを
私が負担しているのに、
なぜ夫は、あんなに偉そうなんだろう？
私は本当に、夫といて幸せだったのか？
早く離婚しなよと、
周りからはいつも言われる。
その決断はなかなかできず、
ようやく動き出したこの頃も、
心は揺れ動く。
好きで結婚した相手だから。
自分で決めて、結婚したから。
だけど少なくとも、
夫と一緒にいると、
私は私らしく生きられない。
夫はたぶん、
私という人間そのものを
好きになったんじゃなくて、
自分を大切に守ってくれる、
母親のような相手がほしかっただけ。
実の母親からもらえなかった愛情を
私からもらって
成長し直している最中なのだろう。
だけど、それに私が付き合い続ける必要は
あるんだろうか？
私が私らしく生きられない結婚生活は、
私にとって本当に必要？
やっとできた家族だからといって、
また一人になるのが怖いからといって、
自分らしさを諦めて
夫に合わせないといけないのかな？
Always Love You を思い出す。
好きな気持ちだけじゃ
結婚生活はやっていけないんだよなぁ。
今日、もう一度
みかん入りの牛乳かんを作った。
今回は、水より牛乳の比率を増やして、
砂糖も少し多めに入れた。
おいしかった。
前回は味が薄くてイマイチだった。
今回はこんなにうまく作れて
嬉しかったのと同時に、
夫にも食べさせたいと思った。
「ほら！今度は美味しくなったでしょう？」
って、ドヤ顔したかったなぁ。
でも今回は、作った牛乳かんを全部
独り占めできるのは嬉しい。
大好きな牛乳かんを、
好きなだけ食べられる。
明日は大根の煮物を作ろうかな。
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