うつ夫婦のつれづれ日記

うつ病患者同士が結婚すると、どうなるか。日々の様子や夫婦喧嘩、生活の工夫などを綴っていきます。

うつ病患者が働くということ③

少し間があいてしまいましたが、

続きを書きます。



帰って来ると言っていた夫が

なかなか帰って来ないので、



私はハラハラしながら待っていました。



あの思い詰めぶり。


最悪の事態が頭によぎります。




何とか無事に帰って来てほしい。


それだけでいい。



もし夫が今の仕事を

続けられなくなったら



私が何とか新しい仕事を見つけて

私が稼げばいい。



お金のことはきっと、何とかなる。



とにかく今は、夫の命が大事。



私自身もうつ病患者だからこそ、

今の夫に無理はさせられないと

思いました。



祈るような気持ちで、

夫が帰って来た時のために

温かいお茶を入れて待ちました。




その時、スマホが鳴りました。

夫からの着信表示。



とりあえず出てみると、



「あ、たまちゃん。

今、上司さんと話しててさ。


上司さんがたまちゃんと話したいって。」




何を言われるのだろう?

緊張しながら、夫の上司と話しました。



話の内容は、

私が想像していたものとは違いました。



上司の方は、夫と1時間近く

話をしてくださっていたようです。



上司も社長も、

夫のうつをわかった上で雇用したこと。



夫の真面目な働きぶりと

優しい人柄、

てきぱき業務をさばく有能さなどを

高く評価していて、


今や夫は会社にとって

大切な戦力であること。



上司自身もうつを患っていて、

今も服薬中であること。



その経験から、

今早退して帰っても、

おそらく気分は良くならないであろうこと。



うちを辞めても次に行く所はないと

夫自身が言っていること。



それならば、

今日の勤務時間は残り1時間だから、

最後まで働いて帰った方が

夫のために良いのではないかということ。



体調がすぐれない時は

休憩室で5分10分休んでいいと

元々夫には伝えてあること。



休憩を取りながらでも何とか働いて

ここを乗り越える方が良いと思うと。



うちも、人手が足りないから、

シフトに穴を開けられると困ること。



夫といろいろ話した結果、

あと1時間だから頑張ると

夫自身が言っていること。





その温かい言葉に私は感動し、

感謝と謝罪を伝えました。



ありがとうございます、

ご迷惑をおかけして申し訳ありません、

夫をよろしくお願いします、と。




その後また夫と話しましたが、

先ほどまでの思い詰めた声とはうって変わって

明るい声で、



「今日は最後まで頑張るよ」



と言っていました。



私の心も明るくなりました。

ホッとしました。




そして、言葉通り、

夫は勤務時間の最後まで働いて

帰って来ました。



両手に、

私の好きなドリンクやお菓子や

果物が入った袋を抱えて。




最後まで働き続けられたことで、

夫は達成感と自信を得たようです。



頑張った夫をねぎらいたくて、

お昼は夫の好きなマクドナルドを

デリバリーして食べました。



お腹が満たされた後、

夫はすぐに布団に入り、

大きないびきをかいて眠っていました。



やり切った達成感があるとはいえ、

うつの調子が悪い中、頑張ったため

頭も身体も疲れ切ったようです。



夕飯と服薬で一度起きましたが、

またすぐ布団に戻りました。



こういう時は、寝るのが一番。



たっぷり睡眠を取った夫は

翌朝も仕事に行き、

決められた時間通り勤務して来ました。



まだ疲れが残っているようで、

昨日も早めに就寝しました。



そして、今朝もこれから出勤です。




それにしても、

夫の会社の寛大さよ。



あんなに迷惑をかけてきたのにクビにならず、

じっくり話をしてくれて、

夫の社会復帰をサポートしてくれるとは。



そんな会社、なかなかないですよね。


私も、自分の職場のことを思い出して、



(最初は私も配慮してもらえたんだよな……。

でも、他の人のようにバリバリ働けなくて

だんだん風当たりがキツくなって

またうつが再発したんだよな……。

夫もいつまで配慮してもらえるかな……。)



と、ネガティブな考えもよぎりますが、



同じうつ病患者とはいえ、

私と夫は別の人間だし、

職場も状況も違うから、



夫が私と同じ経過をたどるとは

限らないですものね。




会社の方があそこまで

夫を大切にしてくれるのは、



夫が今まで一生懸命頑張って

信頼を積み上げて来た結果ですし。



世の中には、夫の会社のように、

うつ病患者が働きやすい職場も

あるんだなぁと、


私にとっても希望が生まれました。



いつまで配慮していただけるのか、

夫がうつとうまく折り合いをつけて

今の仕事を続けていけるのかは

わからないですが。



少なくとも、昨日の私達は

夫の上司の温かい配慮に救われました。



そして今、

夫がやる気になっているのが

本当に嬉しく、ホッとしています。



今、私にできるのは、

栄養バランスの良い、美味しいご飯を作って

笑顔で仕事に送り出すこと。



帰って来た夫をねぎらい、

話を聞くこと。



私自身が日々の生活を楽しんで、

機嫌良く過ごすこと。

(夫婦喧嘩予防……。)



こんな感じで、

しばらくやってみようと思います。



3回にわたる長い記事を

読んでくださって、

ありがとうございました。



良い一日をお過ごしください。






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