うつ夫婦のつれづれ日記

うつ病患者同士が結婚すると、どうなるか。日々の様子や夫婦喧嘩、生活の工夫などを綴っていきます。

死ぬ前に何をしたいのか?

私は長年、うつ病を患っていて、
「死にたい」と思ったことが
何度もありました。

実際に未遂を何度もしました。

でも、大病を患って
死がそう遠い未来ではない可能性が
高くなった今、振り返ってみると、

「死にたい」と思ったり
「死のう」と行動に移したりしたのは
私の身体がまだ健康で
この先も長く生きられると
無意識に信じていられたからだと感じます。

(あくまで私の場合です。
 死にたい気持ちには人それぞれの
 事情や理由があります。)

明日も明後日も、来月も、5年後も、
自分はきっと生きているはずだと
思えているからこそ、

私達は誰かと約束をしたり、
何ヶ月も先のライブのチケットを買ったり、
ローンを組んで車や家を手に入れたり
できるんですよね。

人は、誰もがいつか必ず死にます。
それがいつかわからないから、
私達は普段、あまり考えないようにして
何とか正気を保っているのかもしれません。

私はうつ病の他に、
いくつか重い病気を患っていて、
その一つが心疾患です。

昨夜あまりに具合が悪くて
血圧を測ったら、
上が92しかありませんでした。

お腹の調子が悪かったためか、
体重がたった一晩で
1kg以上減って驚きました。

たまたま今日は通院日だったので、
主治医に相談したのですが、
意識が朦朧としていて
説明が頭に入って来ず、
指示を紙に書いてもらいました。

家に帰ってしばらく眠ったら
少し身体が楽になったので、
ブログを書いています。

昨夜、私の具合が悪かった時、
夫は熟睡していました。
彼は彼でうつ病など不調を抱えていて
薬を飲んでいるので、
毎晩19時には寝てしまいます。

起こすのもかわいそうなので、
私はリビングで一人、
自分の心疾患について
ネットで調べていました。

今までもわかっていたのですが、
やはり私の病気は治らないようです。

服薬や食事療法などで
病気の進行を遅らせることは出来ても、
徐々に病気は進行して行きます。

身体機能も衰えて
できないことが増えてきて、
最後は死に至るようです。

しかも、恐ろしいのが、
がんなどの病気と違って、
心疾患は進行する過程で
いつ突然死してもおかしくないとのこと。

アメリカの研究者が書いた文章には、
死が近づいた時の患者と家族が
話し合っておくべきことや、
死への恐怖、死の受容についても
書かれていました。

死への恐怖は、
抗うつ薬では克服できません。
人間の根源的な苦しみ、課題なので。

残りの人生をどう過ごしたいか、
最期の時をどう迎えたいか、
やり残したことはないか。

自分の死後、家族が困らないように、
財産(といっても僅かなものですが)を
シンプルにわかりやすく整理し、
遺言状も公正役場に提出済みです。

もし私が先に死んだ時に、
まず誰に報告すべきか、
どんな手続きが必要か、
財産は何がどのくらいあるかなど、

スマホのメモ帳に記載してあって、
コピーを夫にも既に送ってあります。

それでも何か伝え忘れたことはないか、
気になるたびにアップデートしています。

私自身が親族を何度か看取った経験があり、
手続きやら何やらでしんどい思いをしたので、
夫の負担をなるべく軽くしてあげたいです。

死の受容も、なかなか難しいです。
自分の人生がもうすぐ終わってしまうことを
頭では理解していても、
心の整理がつきません。

残りの人生で何をしたいのか。
ただ家に引きこもって
服薬と食事療法だけで終わって良いのか。

生きているうちにやってみたいことは、
夢想だけならたくさん浮かびます。
だけど、今の私の身体状況では
それらを叶えるのは無理だろうな、と。

そして、少し前に大病で死にかけて
入院・手術した時にも
ずっと考えていたのですが、

残りの人生で本当にやりたいことって
意外とささやかなことだったんですよね。

夫に早く会いたいとか、
(コロナ禍のため面会禁止だったので)
家でのんびり過ごしたいとか。

旅行や留学、グルメなどの楽しみは
もう叶えられそうにないし、
もうそんなに欲しくないし。

20年以上続けて来た仕事も、
今の身体ではもう無理だと思うし、
もうやり切ったのかなという感じです。

同僚にどう思われるかとか、
無職になったら社会的信用がなくなるとか、
人目や世間体は気にならなくなりました。

自分の人生がもうすぐ
終わってしまうかもしれないという時に、
同僚との人間関係なんて
心底どうでも良いです。

今までずっと、一日でも長く
夫と暮らしていくために、
お金の心配をしたり、
食事療法を頑張ったりしてきましたが、

今は逆に、
死ぬまでに何をやりたいか、
夫とどんな思い出を作りたいか、
そっちの方が大事ではないかと
思うようになりました。

(もちろん節約も食事療法も
 今後も続けていきますが。)

まだ身体が動くうちに。
まだ言葉でコミュニケーションできるうちに。

私は何をしたいんだろう?
何をするべきなんだろう?

わからなくて、終末期医療や
死の迎え方に関する本を
読んだりしています。

きっとこういう時にこそ、
宗教がその役割を果たすのでしょう。

死への恐怖や死の受容について、
周りの人に相談したところで
答えなんか返って来ないでしょう。
誰もまだ、死んだことがないのですから。

もし私が、心から信じられる宗教を
心に抱いていたなら、
きっと安らかな気持ちで
死を迎えられたのかもしれませんが、

残念ながら私はそういう存在に
出会えませんでした。
どの宗教も信じられませんでした。

(なので、宗教の勧誘等は
 お断りさせていただきます!)

こればかりは、もがき苦しみながら
自分で答えを出すしかないのでしょうね。

こんな長くて重い内容の文章を
ここまで読んでくださって
ありがとうございました!



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