うつ夫婦のつれづれ日記

うつ病患者同士が結婚すると、どうなるか。日々の様子や夫婦喧嘩、生活の工夫などを綴っていきます。

ミスチルの「es」と時代

台所で洗い物をする時、

私はApple Musicの

自分で作ったプレイリストをBGMに流します。


たいていは、

ジャズや洋楽、

J-Popなど、ノリの良いジャンルで、


皿洗いの面倒くささを吹き飛ばし、

テンションが上がる曲を選びます。


洗い物が多くて時間がかかる時は、

シャッフル再生にして

何が流れるかわからないワクワク感を

味わいながらこなします。



今日はJ-Popのプレイリストを

シャッフル再生しながら、

炊飯釜やフライパンを

洗っていました。



その時、流れてきたのは

ミスチルの「【es】〜Theme of es〜」でした。



私は若い頃からミスチルの大ファンで、

特にこの曲はお気に入りでした。


サビの、


「何が起こっても変じゃない

そんな時代さ 覚悟はできてる」


という歌詞に、


今日はいろんな思いが

心に湧き上がりました。



この曲が発表されたのは、1995年5月。


バブル崩壊の影響があちこちに出始め、

阪神淡路大震災

地下鉄サリン事件などの

大災害や大事件が起きたばかりで、


日本社会全体を

不安と闇が覆っていました。


ノストラダムスの預言もあり、

1999年に世界は滅亡するという噂が

子どもの頃から流れていて。



聖飢魔IIという名前のバンドが活躍するほど

90年代は世紀末感、終末感に

溢れていました。


当時流行していた小室ファミリーの曲も

不安定な時代に生きる若者達の

厭世感を反映していたように感じました。



その頃、大学生だった私も

そのような厭世感や閉塞感を抱いていました。


就職氷河期世代で、

子どもの頃から受験戦争を

何とか生き抜いて来たのに、

いざ社会に出ようとした時に職がなく、



どんなに努力しても

団塊世代の親のような

豊かな暮らしはできそうにない、


なのに親世代はそれを理解せず、


「良い学校を出れば

大企業や役所に勤めることが当然できて、

良い結婚相手に巡り会い、

庭付き一戸建てに家族4人で暮らせるし、

定年まで安泰だ。



それができないのは

お前の努力が足りない。


とにかく正社員か公務員になれ。」



というメッセージを

日々送ってきて、しんどかったです。


「いやいや、

もうそんな時代じゃないんだよ」



とこちらがいくら訴えても、


「そんなわけないだろう」


という感じで、理解されず。



身内だけでなく、

大学の教授や、職場の先輩達も

みんなバブリーな生き方をしていました。



そんな時に

ミスチルの歌を聴いて、

深く共感していた私。



でも、今思うと。


「何が起こっても変じゃない

そんな時代さ 覚悟はできてる」


と歌っていた桜井さんも、


その後の「失われた30年」や

NYの911テロ、

リーマンショック

東日本大震災


新型コロナの大流行、

ロシアのウクライナ侵略、

ガザでの残酷な民族浄化


そして今回の能登大震災などが起きて


世界情勢がここまで不安定で

弱肉強食の生きづらい社会になるとは、



さすがに予想していなかっただろうなと。


そう思ったのです。



「覚悟はできてる」なんて、

人生経験の浅い若者ならではの

イキりだったなぁと。


イキりまくっていた私。



(ちなみにその後、桜井さんは

年齢とともに歌の内容が変わり、

豊かな人生経験をもとに

今も素敵な歌を歌い続けておられます。


ファンの私も、

桜井さんと一緒に

歳を重ねて来た感覚があります。)




未来を完全に見通せる人間なんて

この世に存在しないのだから、



自分では

「覚悟はできてる」つもりでも、


予想外の出来事に翻弄され続けて

戸惑い、嘆き、悩みながら

人生を終えてゆくのでしょう。



私の母は90年代に他界し、

まだバブルだった豊かな日本しか

知りません。



十数年前に亡くなった祖母は、

東日本大震災の時は入院中で、

認知症のため、地震を認識していませんでした。



子どもの頃は、

大正生まれの祖母や

明治生まれの親戚達を見て、


「いろんな時代を知ってるんだ。

すごいなぁ。」


と思っていましたが。


昭和生まれの私も、

今では3つの時代を

生きて来たことになります。



私が若い頃に流行った

大正ロマン」と同様に、



最近では

「昭和レトロ」が

若者に人気だとか。



頭の中に、

中島みゆきの「時代」が流れます。



「まわるーまーわるーよ

じだいーはまわるー」



ちなみに、夫は外国人なので

日本人のように

元号で区切られた時代感覚

持ち合わせていません。



時代の捉え方も

国によって、人によって

違いますよね。



ミスチルの「es」の話に戻ると、


「覚悟なんてできてないから、

これ以上何も起こらないでくれ〜!」


というのが、

今の私の願いです。




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